日本人の方がドバイを訪れた際に、やはり1回は夕食に日本料理をご希望されます。
今、日本料理は世界的にブームとなっていて、欧米人 & アジア人など関係なく日本料理を好んでおられるようです。
ドバイには世界中から大勢の観光客が来ますので、そんな日本食レストランはドバイにものすごい数があります。(実際に数えていませんが、100軒以上はあると思います)
そのうちのすべてのお店がお酒を提供するための“アルコール・ライセンス”を持っている訳ではありません。*ドバイは政府からの“アルコール・ライセンス”を持たないと、お酒の提供が出来ません。
ホテルも同じで、アルコールライセンスの持たないホテルやレストランは「ドライ ホテル」、「ドライ レストラン」と呼んでいます。
僕はドバイでお酒の提供できる有名な日本食レストランはほとんど行ったことがあります。(仕事がらみがほとんどですけどね)
今日はその中からお勧めのレストラン3軒をピックアップしてご案内したいと思います。
TOMO / トモ<ラッフルズ ドバイ>
空港に近い5星ホテル「ラッフルズ ドバイ」の最上階 の17階にある高級日本料理レストラン。ドバイのミシュラン的な存在の『TimeOut Dubai』で2019年の表彰で【Best Japanese部門】の最優秀《WINNER》を獲得しています。
まず、このお店の一番のお勧めポイントはバージュカリファなどの夜景が見れる「畳のテラス席」。
僕も仲間と一度、仕事が終わったプライベートでこの畳のテラス席で食事をしたことがあります。いつも中でばかり食べていたので、最初にこのテラス席に座った感想は「めっちゃええやん!」の一言。
ここで利用している畳は毎年京都から輸入していて、お店で出すお魚などのこだわった食材は豊洲(昔は築地)から空輸便で輸入しているそうです。
何より、TOMOはドバイ首長国のハムダン皇太子ファミリーがお気に入りのお店だそうで、以前オーナーの高橋トモさんから直接聞いた話では「2~3週間に1回くらいの割合で来られますよ」とおっしゃっていました。
なので、TOMOは”王家御用達”のレストランということですね。
ホームページを見ますと安倍元首相、三浦カズ、ラモス ルイさんなど、日本の有名人も沢山来られています。
また以前、世界ふしぎ発見でさかなクンがこのTOMOからレポートをしていたのを見たことがあります。
さかなクンはこのお店の魚料理を食べて「ギョギョギョッ! めちゃくちゃ美味しいでございますぅ!」と言うてましたよ。
メニューはめちゃくちゃ豊富です。僕たちがテラス席での食事の時はアラカルトメニューから、お寿司などをちょこちょことオーダーしましたが、お得なセットメニュー(定食)も豊富にあります。焼き鳥やおつまみなどの一品料理も揃っていますので、メニューが多すぎてオーダーするのに困るくらいです。
写真のそうめんが日本円で1,800円ほどしたのには少し驚きましたが、味は間違いありません。どの料理も日本の高級店と遜色ないレベルの味ですので、どうぞ皆さんもTOMOの料理と夜景を楽しんで下さい。
KIKU / キク<ル メリディアン ドバイ>
KIKUはドバイ国際空港の目の前にある「ル メリディアン ドバイ」にある日本料理レストランで、ドバイでは老舗的な存在です。
僕も最初にきた20年前にKIKUで食べて「美味しいやん!」とちょっと感動したお店。今は当時とお店の雰囲気もだいぶと変わっていますが、ドバイで働く日本人の皆さんもこのKIKUは大好きのようでいつも大勢で賑わっています。
僕のKIKUでの一番の思い出は、20年前にある大手旅行会社のVIPグループがリッツカールトン ドバイに宿泊したときのこと。
そのグループはVIPの中でも“超”が付くレベルらしく、大手旅行会社からのMUSTのリクエストはチェックイン時に部屋の中に必ず「おにぎり2個、卵焼き2切れ、お漬物」を一つのお皿にして、各部屋にセッティングしろというもの。
20年前は日本食レストランもこのKIKUぐらいしかなかったので、無理やりこの“おにぎりセット”を20名分作ってもらいました。それを大きな寿司桶にいれて僕がタクシーでリッツカールトンに運び、ホテルのキッチンの中まで僕が入ってホテルのインド人スタッフに盛り付け方を指導する。
彼ら(3人)は興味津々で僕が皿の上に盛り付けるおにぎりセットに見入っていて、盛り付けが出来た瞬間に「おおっ~!」と言って拍手をするインド人たち…。 この当時はドバイでは日本料理は珍しかったんでしょうかね。
こうして無事にVIPの各お部屋に“おにぎりセット”がセッティングされ、それを食べたお客様の感想はもちろんすこぶる宜しいものでございました。
しかし、今思うとリッツカールトン ドバイも食べ物の持ち込みを「よう許しよったなぁ~」と。
今なら絶対にダメでしょうね。ましてや、コロナ禍になってしまった現状では考えられないことだと思います。 必死に頼めば、あのリッツカールトンでさえ言うことを聞いてくれた良い時代の出来事でした。
KIKUのお勧めポイントは、もちろん本格的なニッポンの味なのはいうまでもなく、何より値段が安いと思う。 僕は現地の友達でもある現地ガイドのY子さんとKIKUに来たときはセットメニュー(定食)をたのみます。 セットメニュー以外もメニューは豊富ですので、家族や小グループの方にお勧めですね。(小さいお座敷などもあります)
MIYAKO / ミヤコ<ハイアットリージェンシードバイ>
MIYAKOはデイラ地区にある「ハイアットリージェンシー ドバイ」のロビー階にある、ここも老舗的な日本料理レストラン。
ハイアットリージェンシードバイは現地で働く日本人が多く住むレジデンスを隣接しています。このMIYAKOは昔からそういったロケーションもあって、毎日必ずって言っていいほど現地で働く日本人の方が食事をしたり、日本のサラリーマンのように仕事終わりにMIYAKOでお酒とおつまみで話を弾ませたりしています。
MIYAKOはハイアットリージェンシーの直営レストランなので、日本人のスタッフが1名働いていて、英語が不得意な方もちょっと安心。(このコロナ禍で状況が変わっている可能性もありますが)
MIYAKOには18名まで入るお座敷の個室があるのも貴重です。 ドバイでは個室を持つレストランがあまり多くありません。先にご案内したKIKUにも個室はありますが、それは6~8名ぐらいの小部屋です。
僕はMIYAKOが入るこのハイアットリージェンシードバイを、グループのお客様によくお勧めをしていますので、実際に僕も同行をした際によくこのホテルに泊まります。
泊まると必ず利用するのがこのMIYAKO。 この前もお客様がわいわいとセットメニューをお召し上がりになっている時に、僕とガイドは横のカウンターでカツ丼を食べました。
カツ丼の値段がAED100(日本円で3,000円)で、それを見た瞬間「高っか~!」と唸りましたが“豚肉”が貴重なドバイではこの値段は仕方ないですね。 味もとても美味しかったですよ。*写真はセットメニューです。カツ丼ではありません。
お店の広さはそんなに大きくはありません。 カウンターが10席ほどで、2名掛けと4名掛けなどのテーブルが配置されていて、だいたい35名くらいのキャパでしょうか。
それと18名の個室(お座敷)がありますので、合わせると50名ちょっとくらいの広さです。
以上がお勧めの日本料理レストランのベスト3です。
この3軒以外にもお勧めの日本料理レストランはもちろん沢山あります。そのうちのお勧めの日本食レストランを順番にお店の名前と場所(ホテル名)及び一言コメントだけ、下記にご案内致します。
- HANABI / ハナビ <アシアナホテル ドバイ> *一言:味も値段もナイス!
- MINATO / ミナト<ラディソンブル デイラ> *一言:味も値段も悪くない!
- KAMPAI / カンパイ<スーク アル バハル内/ドバイモール横> *一言:ロケーションがダウンタウンで最高!
- IZAKAYA / イザカヤ<JWマリオットマーキス> *一言:名前は“イザカヤ”ですけど、ちょっと高級なお店
- HASHI / ハシ<アルマーニ ドバイ>*アルマーニの中にあるので、もちろん超高級店。味もいい!
あと、現地ではかなり有名で日本でもご存じの方が多い日本料理レストランが下記の2軒ですが、どちらかというとここは外国の方をターゲットにしている“創作日本料理”のお店です。
・NOBU / ノブ<アトランティス ザ パーム>*一言:とにかく裕福な欧米人が好むレストランです。何度かNOBUで食事をしましたが、ただただ値段に驚いたことしか記憶に御座いません。多くの欧米人が店の看板のところで記念写真を撮っていますよ。
・ZUMA / ズマ<DIFC/ドバイ国際金融センター内> *一言:ドバイに住む人達が好む人気No.1のレストランです。ドバイのミシュラン的なTimeOut Dubaiの日本料理部門でいつも上位の評価です。
今日、ご案内したレストランはどれも日本で食べるものと比べても遜色ありません。いや、店によってはかなりのレベルで日本のレストランよりも本格的な日本料理ですので、是非ともドバイに行かれた際はご賞味ください。