世界“最大級”のショッピングモールの『ドバイモール』。 総面積では世界最大ですが、店舗数などは中国の「華南MALL」の1,500店舗、イランの「ペルシアン・ガルフ・コンプレックス」2,500店舗の方が多いようです。
しかし、ドバイモールも1,300店舗ほどあって、なお別館もできてその店舗数はさらに増えています。
ガイドがバス中で「ドバイモールは”世界一混雑”しているショッピングモールです」とお客様に伝えているのを聞いたことがあります。
確かにその通りです。 ドバイは世界中から観光客が集まり、そのほとんどはダウンタウンにあるこの中心地のドバイモールに行きますからいつも大変混雑をしています。ガラガラのショッピングモールより、混雑をしていて活気のある方が雰囲気はいいですよね。
今回は『ドバイモール』の楽しみ方をご案内させて頂きます。
モール内のショッピングの情報などはそれぞれの好みなどがありますし、僕が書くまでもありませんので実際にドバイモールで“楽しめること”を中心に書いていきたいと思います。
世界一の噴水ショー「ドバイファウンテンショー」を見る
ドバイファウンテンショーはドバイモールの前に造られた人造湖で繰り広げられる「世界一の噴水ショー」。150mも吹き上がるダイナミックな噴水は必見です。
お昼は13:00、13:30、14:00の3回(コロナ禍前までの情報です)
夜は18:00から22:30まで30分毎の開催で、噴水ショーの時間は1曲の約4~5分と大変短いですので、少し余裕を持って見学場所に行きましょう。
噴水ショーの15分ほど前から世界一高いタワーのバージュカリファに映し出したプロジェクションマッピングのショーもやっています。このショーも約5分ありますので合せて楽しめますよ。
18:00からの夜のショーの始まりの1曲目はドバイのモハメド首長が選曲したアラビックなものです。その後、30分毎にすべて違う世界の名曲で噴水ショーが繰り広げられますので、ドバイモールで買い物が終わって噴水ショーを見直しても、また雰囲気の違うドバイファウンテンがご覧頂けます。
特別感を味わいたい方は「Dubai Fountain Board Walk / ドバイファウンテン ボードウォーク」はいかがでしょう?
人造湖の5mほど沖合に造られた“浮島”で、世界一の噴水ショーが目の前で繰り広げられる超オススメスポットです。
“百聞は一見にしかず”です。僕が撮った18:00のオープニング時のDubai Fountain Board Walkの写真で素敵な雰囲気を感じて下さい。
もう一つの楽しみ方はファウンテンショーが催される人造湖を、ドバイ伝統の船「アブラ船」に乗って遊覧しながら見るという「レイクライド」。
まさに船から目の前で噴水ショーを見れますので贅沢感この上なしです。(値段は日本円で2,100円ほどです。バージュカリファ展望台とのセット券などもありますので公式HPでご確認下さい)
世界一高いタワー「バージュカリファ」を楽しむ
高さ828mの世界一高いタワーのバージュカリファ。124階&125階にある展望台「At the Top展望台」の入口はドバイモールのLG階にあります。
At the Top展望台は必ず事前の予約が必要です。(当日券も買うことは可能ですが、料金は3倍近く跳ね上がります)
124階&125階のAt the Top展望台のまだその上の148階に「At the SKY」というVIP向けの展望台もあります。
僕はどちらも行きましたが、窓から見える風景だけを比較すると、124階も148階も高すぎるので見える風景の違いは正直なところそんなに感じませんでした。
148階のいいところは、エレベーターに乗る前にAt the SKY用のラウンジでアラビックコーヒーとデーツを頂きながら寛げるというVIP感。
そして、エレベーターで148階に上がると開いた扉前にウエルカムジュースを持ったスタッフが出迎えてくれます。
贅沢感は味わえますが、正直これだけでAt the Topより1万円近く値段が上がりますので個人的にはAt the Topで十分だと思います。
展望台からLG階の下に降りると、バージュカリファのお土産ショップがあります。ここでは、バージュカリファのグッズはもちろん買えますが、タワーで業者が撮った写真などもここで気に入れば買うことが出来ます。もしガイドさんなどと集合時間が決まっている場合は、ちょっと余裕を持って下に降りてこられることをお勧め致します。
両替 日本円→現地通貨AED
ドバイモールの中にはいたるところに「両替カウンター」があります。ドバイに到着すると、ほとんどの方はドバイ空港で両替を済まされると思いますが、レートにこだわるならドバイモールの中で両替をした方がいいでしょう。
本当に沢山の両替カウンターがありますので、そのレートはピンキリ。
ドバイメトロでドバイモールに行かれる方は、“メトロリンク”という駅からドバイモールまでの800mほどの渡り廊下みたいなところを歩きます。
メトロリンクからドバイモールに入ったらすぐに両替カウンターが目に入りますが、日本円の両替レートをボードで確認すると「0.0280」と書かれていました。(2020年1月で)
1万円をここで両替するとAED280しかありません。 僕がいつも両替をするドバイモール中のORIENTという両替商は日本円→AEDのレートは「0.0315」ほどでした。つまり、1万円でAED315もらえるということですから、その差はAED35もあります。
ガイドブックなどでは、1AEDはだいたい30円ですよ~と書いていますので、これでいくと1万円の両替で約1,000円も差があることになります。この差はかなりのものですから、両替の際はしっかりとその両替屋さんのレートを確認しましょう。
ドバイ空港の両替も税関の後の出口付近に3軒ほどありますが、ひどい店では0.0265とかのレートを見たことがあります。
ドバイ空港では普通で0.0300ほどですから、空港では少しだけ両替をして、後はドバイモールで両替されることを強くお勧め致します。(円高やその日によってレートは変わりますので、記載しているのはあくまでも“参考レート”とご理解下さい)
もし、10万円以上両替をするのであれば、一度ボードに書かれた両替レートから値切ってみてはいかがでしょう。
ほとんどのところで高額を両替する場合は、気持ち程度は少しよいレートで対応してくれる場合もありますので、是非とも一度チャレンジなさって下さい。(少しのアップでも10万円も両替すると結構な差がでます。もちろん、値切れない両替屋もあります)
最近は円高が進んでいることもあって、下記の写真の通り僕がよく利用するORIENTではレートは0.0338になっています。1万円でAED338もらえるということですね。(2020年10月02日のレートです)
両替商「ORIENT」はLG階のダイソー付近から駐車場に向かって右に曲がったところにありますので、ドバイモールに行ったついでに両替されるのがいいと思います。
スケートリンク<DUBAI ICE RINK>
ドバイモールのG階“The Village”のエリアにオリンピックサイズの「アイス スケートリンク」があります。ドバイモールはかなり広いので、あまりこのエリアまで行かれる日本の観光客は少ないので、スケートリンクに気づかずに帰る方も多いかも知れません。
暑い国ならではのスポットです。スケートリンクはデイラ地区のハイアットリージェンシーに隣接する“The Galleria”の中にもあります。こちらのサイズはちょっとコンパクトですがドバイモールの「ICE RINK」はなんと言ってもオリンピックサイズというのが魅力ですよね。
あまり日本の方が滑っているのを見たことはありませんが、6月~9月の暑い時期にドバイに行かれる方は暑さしのぎでスケートを1時間ほど楽しまれてはいかがでしょう。
料金は一番安いのが午前10:15~11:45間で利用のPublic sessionのAED75(日本円で約2,200円)。午後からだとDubai SnowfallのAED100(日本円で約3,000円)です。
世界最大級のフードコート
世界最大級のドバイモールですから、モール中には多くのレストランがあります。その中でも僕たち観光客が一番利用しているのは「フードコート」ではないでしょうか。
ドバイモールの中にはフードコートは2カ所あります。 まず1カ所はLG階のバージュカリファ展望台の入口前にあります。 僕やガイド達はお客様が展望台に上っている間にこのフードコートでよくお茶を飲んでいます。ここの大きさのイメージは日本の各都市にあるイオンモールのフードコートくらいですかね。
LG階のフードコートでも十分な大きさですが、その遙か上を行く“世界最大級”の広さのフードコートが2階にあります。
ケンタッキー、マクドナルド、バーガーキングなどの定番のファストフードはもちろんのこと、中華、韓国、和食、インド、中東料理などもの凄い数のお店が並んでいますよ。
僕はこのフードコートで食べるときは3回に2回の割合で「パンダ チャイニーズ」を食べてしまいますね。
パンダチャイニーズってどこの国でもあるような気がします。“定番の味”って感じで、ついつい邪魔くさいので無意識にこの店に並んでしまっております。
これだけの店があるのだから、いつも同じものを食べずに渡り歩けばいいものを、僕は冒険心がまったくないので“自分が知っている味”についつい行ってします。ダメですよね、冒険心がない男ってやつは。(“男”がダメなんじゃなく、僕がダメなだけですけどね)
そうそう、大事なことを書くのを忘れていました。ドバイモールのレストランやフードコートはお酒のライセンスを持ってませんので、すべてのお店でアルコールの提供はありません。
その他の見所<VR Park、紀伊國屋書店、ドバイ水族館>
ドバイモールにはショッピング以外にも色々な見所(場所)があります。最上階の2階にあるVRのテーマパーク「VR PARK」は世界最大級の“VR専用アミューズメント施設”です。
僕も一度勉強がてら、チラッーと見てきました。実際にVR体験はしませんでしたが(それじゃ、勉強になりませんが)、一通り見た感想は「楽しそうだなぁ~!」ということ。
あっさりした感想ですよね・・・。 そうなんですよ、正直楽しそうではありますが、なんか酔ってしまいそうで怖いですよね。 若い人なら夢中で楽しめるところだとは思いますが。
同じ2階のメトロ・ドバイモール駅に行くメトロリンクの入り口前には「紀伊國屋書店」があります。
ここには英語版の日本のマンガ本も売っています。日本のマンガはやはり世界中で大人気なのがここでも感じることが出来ます。お土産に英語版のマンガ本を買って帰ると喜ばれると思いますよ。英語の勉強にもなりますし。
ドバイ水族館は昔は世界で一番大きい水族館の水槽でしたが、今では上海に抜かれたそうです。それでもこの写真の通りもの凄くでかいですね。
これをタダで見れるというのもドバイモールの素敵なところです。(この水族館は中にもちろん入れますが、入場料はちょっとお高めで中に入る人はあまり見ません)*世界3位は沖縄の「美ら海水族館」の水槽だそうです。
タクシー乗り場
ドバイモールからお泊まりのホテルまでメトロで帰る方も多いと思いますが、やはり一番利用が多いのは「タクシー」ですね。
ドバイのタクシーはメーター制で、値段も日本と比較するとかなり安いです。
ドバイモールからタクシーでホテルに戻る場合は、タクシー乗り場は基本的に1カ所しかありません。ですので、LG階にあるタクシー乗り場には、“TAXI”の表示に従って進めば迷うことはありませんよ。
写真のタクシー乗り場につくと多くのタクシーが目に入ります。そこで黄色いシャツを着たスタッフが「あのタクシーに乗って」と案内してくれますので迷うことはありません。
ただ、気をつけてほしいのはたまにスタッフが青や赤の屋根のドバイ・タクシーではなく、通常の黒や白の高級セダンとかに案内するときがあります。
日本人は大人しくて文句を言わないので、そのセダンに案内している確率が多いように感じますし、実際に僕も3回に1回は「そこの黒のセダンに乗って」と案内されます。
その黒や白のセダンなどもめちゃくちゃ高くはないのですが、普通のタクシーと比べるとやはり割高でメーターもありません。ですので、日本人の方などは乗ってから不安になられる方も多いように思います。
なので、スタッフが黒や白のセダンを指さしたときは「アホか、俺らは普通のタクシーに乗るんじゃ!」と笑顔で日本語で言って、勝手に屋根が青や赤、緑のRTAタクシーに乗りましょう。
一度、このタクシー乗り場のスタッフに「なんで、普通のタクシーに案内せえへんのや、おりゃ~!」と聞いたことがあります。
この黒や白のセダン車も日本でいう“白タク”ではないようで、いわゆる日本の“ハイヤー”的な存在らしく、「貴方はお金を持ってそうだから、あっちの方がいいかと思って」とスタッフは言っておりました。
「金なんてあるか~い!」と笑いながら日本語で言い、僕はスタッフを無視して普通のタクシーに乗り込んだのを覚えております。
ホテルからタクシーに乗るときも、同じくホテルのスタッフが黒や白のセダンの車を案内する時があります。これも同じような感じですので「普通のRTAタクシーに乗る」と言えば、それに対応してくれますのでちゃんと伝えましょう。
ドバイモールはその大きさゆえ、すべての魅力を1回でお伝えをすることは出来ません。今まで、日本からのお客様を見てますと、時間が空くとタクシーに乗ってドバイモールに何度も行かれる感じで、思う存分楽しんでおられるようです。
ドバイにはドバイモールの他に、「モール オブ エミレーツ」「イブン ヴァトゥータモール」や「ワフィモール」など、個性のあるショッピングモールが沢山あります。
最近では、パームジュメイラに「ナキールモール」がオープンしました。 ナキールモールには「Depachika/ デパチカ」という日本の”デパ地下”の名前が付いた“フード専用フロア”もありますので、時間があればこれらのモール巡りをされるのもドバイの楽しみ方の一つかも知れません。