ドバイへの航空会社選びとドバイ空港の注意点

ドバイ

【ドバイへ行くのには“直行便”か“経由便”のどっちがいいの?】

2020年に入ってすぐにコロナウイルスが世界中に蔓延し、今では海外旅行が遠いものになってしまいました。

しかし、ドバイ政府はすでにこの7月から海外旅行客の受け入れを発表して、入国にはいくつかの条件(PCR検査の陰性証明など)をクリアーしないといけませんが、他の国と比べてもすでに前に向いているのは確かです。

海外からの観光客を積極的に受け入れるのは、ドバイ首長国が”観光事業”で成り立っている”と言うことも理由の一つですが、延期になった『ドバイ万博2020』が約1年後の2021年10月01日に開催を控えているというのも大きな理由の一つだと思います。 (今から海外旅行客を受け入れて「ドバイは大丈夫ですよ!」というアピールが必要だと思いますから)

そこで今回はこのコロナ禍が収まり、また日本の方々がドバイへ海外旅行で行って頂ける日が近いことを願って、今日は“ドバイへ行くための航空会社選び”について書いていきます。

僕が最初にドバイへ行った20年前は、まだドバイのフラッグキャリアであるエミレーツ航空は飛んでいなかったので“選択の余地”はなく、香港のキャセイパシフィック航空を利用しました。

その後、2002年にドバイ-関西空港便が就航して、今ではドバイへの渡航はほとんどがこのエミレーツ航空を利用しています。

≪エミレーツ航空≫

やっぱ直行便はカラダが楽ですね。僕が住む大阪からは関西国際空港からの出発は季節によって若干変わるのかもしれないが、ほとんどが23時40分頃の深夜発。 

なので、仕事を終えてからでも余裕を持って関西国際空港に行けるので、個人的には時間活用の観点からもとても利用のしやすいベストなフライトだと思います。

エミレーツ航空は1985年にパキスタン航空からわずか2機の航空機のレンタルを受けて始まった会社で、たった35年ほどでこれだけの世界的な航空会社に発展したのはある意味アメージングだと思う。

なんでも“世界一”が大好きなドバイですが、エミレーツ航空の急激な発展こそがまさしく“世界一の航空会社”なのではないだろうか。(ギネスに“航空会社の発展速度”の世界一は無いと思いますが)

*エミレーツ航空の機内・エコノミークラス

関西国際空港からの飛行時間は10時間30分ほど。気をつけたいのはこのエミレーツ航空はほぼ、“必ず”と言っていいほど「定刻出発」をする会社ということです。(いいことなんですけどね)

例えば、23時40分発なら僕が乗ったすべてのフライトで、この出発時間“定刻”にはすでに航空機のドアは閉まっていて、なんなら機材はゆっくりと動き出している状態。 だから、かなり余裕を持ってゲートに行くことをお勧め致します。

*エミレーツ航空・ビジネスクラス(使っている状態でごめんなさい)

関西や成田などの“日本発”ならば、出発時間近くになって迷ったりして搭乗をしていない状態であれば、スタッフが空港内を探してくれることもあるかも知れませんが“ドバイ国際空港発のフライト”では、絶対に見捨てて飛行機は出発します。 

ドバイ国際空港からの便で搭乗ゲート付近で寝てしまい、目が覚めたらすでに飛行機は出発していたという人間を僕は2人知っています。

その話を聞いたときは大笑いをしたものですが、実際に関空行きも成田行きも夜中の3時前後の出発なので、自分自身も帰国の時は寝ないようにするのに必死です。(僕の場合はいつも1人なので・・・)

ガイドブックにあまり書かれていませんが、ドバイ国際空港は“サイレント空港”で一切空港内のアナウンスがありません。 これはこの空港のポリシーなので、どうしようもないんです。

日本の空港は親切なので呼び出しのアナウンスや空港スタッフが「○○さ~ん、いらっしゃいませんか!」と大声で探してくれますが、ドバイ国際空港発は容赦なく貴方が搭乗して無くても飛行機は飛び立ちますのでご注意ください。

エミレーツ航空でドバイに到着したら気をつけたいことがもう一つ。 

それは日本からのフライトの乗客はほとんどが“ヨーロッパ”などへの乗り換えをされるということ。

例えば、機材がB-777(ボーイング)で乗客が280名乗っていたとしたら、そのうちの20名~30名ほどだけがドバイへ入国するというイメージ。 

これで“何を気につけるのか?”ってことですが、ようするに初めてドバイへ行く人は飛行機から降りたら、この乗り換えのために移動する大人数の人の流れに付いていってしまうのが”常”ということです。

まぁ、いずれはどこかで「あれ~、これはちゃうなぁ・・・」と気づいて、ドバイにはいつか入国出来ると思いますが、ツアーでガイドさんが待っている人などは時間に焦ってしまって空港内を走りまくる羽目に陥りますので下の写真の通り青いラインの「Arrivals – Baggage Reclaim」の方に進みましょう!

※航空機を降りたら「Arrivals」の方向に進みましょう。

“進みましょう!”と言いましたが、ドバイ国際空港はめっちゃ広いです。 

ドバイ空港は第1、第2、第3の巨大な3つのターミナルに分かれていて、エミレーツ航空便はすべて専用の「第3ターミナル」を利用しています。

ややこしいのですが、この第3ターミナルの中でまた“A ゲート”、“B ゲート”、“C ゲート”に分かれていて日本からの便はどこのゲートに到着するのかは事前には分かりません。

一応、Aゲートが世界最大の航空機材であるA-380(エアバス)専用ターミナルに今はなっているようですが、僕が関西空港発の機材 A-380に乗った時はすべて駐機したのは“C ゲート”でした。

このC ゲートがまた遠くて、入国審査のメイン建物まで機材を降りて15分~20分はひたすら歩かないといけない。(手荷物も持ってひたすら歩くので、入国審査場についた頃には疲労困憊でございます)

B ゲートが一番近い。そしてA ゲートは一番離れてはいるが入国審査場のメイン建物までモノレールに乗って移動できるのである意味いちばん楽チンです。(Cゲートが最もつらい・・・)

Cゲートに到着したとしても空港内はとても綺麗だし、道中には動く歩道の“ムービング ウォーク”が多くあるので目一杯利用して下さい。(無理して、ムービング ウォークに乗らずに横を歩くと後悔しますよ)

*エスカレーターを降りたところが入国審査場(エレベーターもあります)

入国審査ではカンドゥーラというアラブの民族衣装を着た係員が対応してくれます。

この入国審査の係員は基本的にエミラティと呼ばれるドバイに住むアラブ人でいわゆる公務員さんですね。

ドバイでは海外からの旅行客がこのエミラティから対面してサービスを受けるのは、基本的に入国&出国の際の審査時の計2回だけと言われています。 

空港を出ると例えば、タクシーやホテル、レストラン、観光施設などで我々が出会ってサービスを受けるのはすべてが海外からの出稼ぎ労働者。

ですので、最初に出会うこの入国係員はアラブ人(エミラティ)との貴重な接触になりますので、その雰囲気を楽しみましょう!

たぶん・・・ですが、愛想はメッチャ悪いです。 隣のスタッフとペチャクチャ喋りながら入国印をパスポートに押す感じ。 あまりにもダラダラしているときは、僕はちょっと微笑みながら小声で「早よ、せ~よ!」と日本語でつぶやきます。 

そうするとちょっとイライラした気分が収まるのです。

(あくまでも顔はニコッと微笑みながら、聞こえるかどうかの微妙な小声です。 もし聞こえてしまって、たまたまそのエミラティが日本語を多少知っていたら逮捕されるかも知れないので注意しましょう)

最近ではドバイ国際空港も自動で入国出来る「スマートゲート」が多く設置しています。

僕は何度もドバイへ行くのである時、入国の際にエミラティの審査係員がパスポートの裏に「SMART GATE “DXB” REGISTERDED」というシールを貼ってくれ、「おまえ、もう何度もドバイに来てるさかいに今度からあっちのスマートゲートを使えや!」と言って、横にあるスマートゲートの方を指さしてくれました。

それから僕はスマートゲートを利用していますが、いつも人はあまり並んでいないのでとても楽チン。 

それと入国審査時の変な緊張もいりませんし。(別に緊張するような悪いことはしていないんですけどね)    

これからドバイへ何度か行く予定の人は、入国の際に「またすぐにドバイへ来るから、スマートゲートの登録をしてシールを貼ってくれや!」とダメもとで言われてみるのもいいと思います。 

これからはドバイへの入国者も増えて、彼らも忙しくなるのが嫌だから案外すぐにやってくれるかも知れません。

※DXBのシールがスマートゲートの登録マーク。(上のシールはアブダビ)

≪エティハド航空≫

アラブ首長国連邦の首都であるアブダビのフラッグキャリアがこのエティハド航空です。なので、到着はドバイから車で2時間の距離に位置する“アブダビ”になります。

日本からは成田と名古屋から飛んでいます。 このコロナ禍までは成田発はアブダビまでの直行便で名古屋発は北京経由のフライトになります。

僕は3回このエティハド航空を名古屋から利用したことがあります。 石油がまだ300年分は出ると言われているお金持ちのアブダビの航空会社ですから、機内はとても綺麗で快適です。

3回中、2回は最新のB-787(ボーイング)の機材だったのですが、座席の椅子なんかも快適でよかった気がしますね。 さらにそのうちの1回は往復ビジネスクラス利用だったのですが、プライベートが確保された座席や素晴らしい機内食などは他の航空会社と比較してもかなり上のレベルだと感じました。

※エティハド航空・ビジネスクラスの座席。(使っている状態でごめんなさい)

名古屋便は夜21時過ぎの出発なので、経由の北京着がちょうど真夜中になります。冬場のフライトは、北京からの客を乗せるのに航空機のドアが開くのですが、その時だけがめちゃくちゃ冷たい風が流れ込んできて寝ていても一瞬で目が覚めます。 

これだけがちょっと難点だけど、エティハド航空は大好きな航空会社の一つです。

ドバイに行くのが最終的な目的の人もエティハド航空なら無料のドバイ行きのシャトルバスサービスがあります。

航空券の予約の際に前もってこのシャトルバスの予約は必要ですが、バスに乗ってしまえばあっという間(約1時間40分)にドバイへ着くので使い勝手は決して悪くないし、バスもすこぶる快適です。

≪アジア系の航空会社の利用≫

ご説明したアラブ首長国連邦の航空会社2社が一番利用しやすいと思いますが、下記のアジア系航空会社もそれぞれ“経由便”ではありますが利用するのも悪くないと思います。

  • ≪キャセイ パシフィック航空≫ CX
  • ≪シンガポール航空≫ SQ
  • ≪タイ航空≫ TG
  • ≪大韓航空≫ KE
  • ≪中国東方航空≫ MUなど

利用のメリットとしては、

  1. 九州、四国や中国地方などから、航空会社によっては地元から出発出来るということ。
  2. 航空会社やシーズンによってはエミレーツ、エティハド航空より運賃がかなり安いときがある。
  3. アジア系航空会社のほとんどが“朝出発”で、ドバイの到着がその日の夜にできること。

・・・などでしょうか。  

僕も実際に何回かに1回は香港経由のキャセイパシフィック航空を利用しました。これはドバイ行きの航空券を手配するのがギリギリになると、エミレーツ航空は常に人気なので空席があっても残席が少なければかなり運賃が高くなるから。 

それと僕個人的に香港が大好きなので、香港でのトランジットの時間に空港内でワンタンヌードルを無性に食べたくなるから。 

さらにキャセイパシフィック航空は20年前から機内食後のデザートとして“ハーゲンダッツ”アイスクリームをくれるから。これってすごい満足感。

*香港の乗り継ぎ<香港→ドバイ>

※これらのサービスは昨年まではありましたが、このコロナ禍のあとはまた続けてくれるのかはわかりません。 航空会社もコロナで経営的に大打撃と思いますが、良いサービスはそのまま継続してくれると有難いですね。

ドバイ(&アブダビ)へはいろんな行き方が出来ます。 それぞれの住んでいるところだったり、直行便か経由便か、はたまた貯めているマイレージなどで航空会社を決められるのも良いと思います。

旅の楽しみはある意味、航空会社へのチェックインと航空機に乗る時点がクライマックスなのかも知れませんね。(旅のクライマックスはひとそれぞれと思いますけど)

どうぞ、お好きなフライトでドバイ旅行をお楽しみください!

※記載している目安の出発時間やフライの内容などはコロナ収束後に大きく変更になっている可能性がありますので、利用の際に各自ご確認下さい。

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