競馬の祭典・ドバイワールドカップの観戦方法

ドバイ

僕の趣味の一つに“競馬”があります。 毎週、JRAの中央競馬中継を楽しく見ていますが日本の馬が強くなった今、フランス、イギリス、ドバイ、香港などのG1にたくさん挑戦するようになりました。

まずは最初に2019年ドバイワールドカップの実際に観戦したときの状況を書かさせて頂きます。

僕もいつかは海外競馬を生で見てみたいなぁ~と夢に思っていたのですが、とうとうそのチャンスが巡ってきたのです。

僕のドバイ出張と世界中の競馬ファンが注目している「ドバイワールドカップ」開催日程が重なったのです。 こんな形で海外競馬が見られるとは・・・。 

*メイダン競馬場・一般席エリアからの観戦風景

それも日本の最強馬と言われる“アーモンドアイ”や大魔神・佐々木氏がオーナーのヴィブロスなどの多くの有力馬が出走するこのドバイワールドカップデーに。

僕がドバイで10年来のバディであり、友人でもあるガイドのY子さんの運転する車でドバイから20分ほどの距離にある「メイダン競馬場」に向かった。

第1レースが始まる前にメイダンに到着していれば問題なかったと思うのですが、僕たちは事前にチケットの予約をしておらず、アーモンドアイが走る「第7レース・Dubai Turf」に間に合えばいいや、と思って遅めにメイダンに到着したので、すんなりと駐車場に入ることが出来なかった。

ドバイは“出来稼ぎ労働者”の国なので、それこそ出稼ぎのセキュリティー(警備員)がわんさかとメイダンの周りを警備していますいます。 彼らはある意味従順で、担当するセキュリティー業務については絶対に自らの意思で何かを決断するということはまずありません。

ボスから指示されたことをひたすら守る彼たちに「お願いだから、駐車場に入れてくれ~!」という僕たちの意思は伝わらない。 

メイダン競馬場に到着してるのに、最初に「ここはダメ!あっちに向かえ!」と手であしらわれてから1時間ほど駐車場を探し求めてさまよう僕たち。

“海外競馬を生で見る”という夢を持つ僕もさすがに疲れて(多少の車酔い・・・)「もう、ええわ・・・。諦めよぉ・・・」と弱った声でY子さんに伝えると「もうワタシ、頭にきました。 絶対に入ってやる!!」と力強く返事が返ってきた。 目は完全に血走っている!

競馬場の付近をクルクルと回ること6回目くらいのトライで、駐車場の入口に立つセキュリティー係員に「あそこのボスがここに停めろ!と言いましたでぇ」と近くに立つボスそうな人物を指さして適当に伝えたところ、「そうですか、ほなぁあの付近に停めて」と言って僕たちをすぅ~と通した。

な~んだ、簡単じゃないか!

駐車場から無料のシャトルバスに乗ること3分。ようやく憧れのメイダン競馬場に到着した。

*メイダン競馬場の入口付近

僕たちは事前にチケットを買っていないので、簡易テントに作られたチケット売り場にいく。

チケットの種類はもちろん数種類あるが、当日買えるのは「GENERAL ADMISSION/一般入場券」のみ。

値段は1人 AED25(日本円で約750円)*2019年の値段です。

日本競馬界のスタージョッキー武豊さん騎乗の“マテラスカイ”が出る「第6レース・Dubai Golden Shaheen 1200m」に間に合った。 初めての海外競馬観戦でその最初のレースで武豊ジョッキーが見れるのはなんて幸せなんでしょう。

マテラスカイは快足ぶりを発揮して、ゴール前まで粘ったが最終的には2着。本当に惜しかった・・・。

*ターフビジョンの2着欄にマテラスカイの名前

途中で勝つのかと思ったくらいで、この2着はなかなか優秀な成績だったと思うのですが、あとで見たテレビのインタビューで武ジョッキーは「あそこまでいけばやはり勝ちたかった・・・」とコメントされていた。さすが、トップジョッキーですね。

次は僕たちの心のメインレースである、アーモンドアイとヴィブロス、そしてディアドラの3頭も出走する「第7レース・Dubai Turf 1800m」だ。 凄いメンバー! なんて贅沢なレースなんでしょう!!

*世界一大きいターフビジョンに映されるルメールジョッキー

結果は写真の世界一大きい三菱電機製のオーロラビジョンに映し出されたレース結果を見てほしい。

  • 1着 アーモンドアイ(日本)
  • 2着 ヴィブロス(日本)
  • 3着 イギリスの馬
  • 4着 ディアドラ(日本)

なんと、掲示板に日本馬が3頭とも乗っている。 アーモンドアイはやはり文句なしの強さでこれは予定通り。 2着の大魔神・佐々木氏オーナーのヴィブロスにはちょっと驚いた。 日本馬のワン・ツーフィニッシュ

ヴィブロスは6歳の牝馬でこのレースまでは少し精彩を欠いていたから、どうかなぁ~と思っていたので嬉しい快走である。佐々木オーナーも大いに喜ばれていたのではないでしょうか。

佐々木氏がオーナーのもう1頭“シュヴァルグラン(Dubai Turf2着のヴィヴロスのお兄ちゃん)”がこの後の「第8レース・Dubai Seeema Classic 2410m」に出て、またもや大健闘の2着。

本当は勝てば良かったのだろうと思うが、この2着はヴィブロスの時と同じくちょっと驚き。

「佐々木オーナーの馬は凄いなぁ~!」と感じた1日でした。

この後は本当の“ドバイワールドカップデー”のメインレースである「第9レース・Dubai Word Cup2000mダート」が始まる。 日本馬もケイティブレイブが出る予定だったか残念ながら出走取消しとなり、2011年の東北大震災後のドバイワールドカップで勝った“ヴィクトワールピサ”以来の勝利はならなかった。

コロナ騒動が蔓延した2020年3月開催予定だったドバイワールカップデーは、残念ながら1週間を切った寸前に中止が決定した。

日本の馬は史上最多の20頭もの有力馬が登録し、すでにこのワールドカップデーに向けてすべての馬とおおくのスタッフ、ジョッキーがドバイに到着して万全の調整をしていたので本当に残念です

*Mデムーロジョッキーや調教師の一部はまさにエミレーツ航空にチェックインして、あとは出発を待つだけのところで中止のニュースが入いり急遽渡航を取りやめていた。

このコロナ禍で2021年開催のドバイワールドカップデーに日本馬が出走出来るのかは不透明ですが、きっと日本のホースマン達はここを目指して日々人馬ともども鍛錬をしているのに違いない。

2021年は“ふつう”に開催され、そして日本馬も“ふつう”に出走して勝利に歓喜するホースマンたちを見れることを心から願っております。

また、ドバイワールドカップデーを絶対に生で観戦したいと強く思う今日の頃です。

【ドバイワールドカップの楽しみ方】*行き方 & チケット購入方法

♦メイダン競馬場の行き方: ドバイ市内(ダウンタウン地区)からタクシーで約20~30分。料金はAED50~AED70くらい。(日本円で1500円~2000円) 道路の混雑状況やドライバーの行き方によって多少差が出てきます。

*日本から行かれた方はレンタカー等の利用をほとんどないと思いますので、普通にタクシー利用が一番良いと思います。

もしタクシー以外の現地でオーダーした車などで行かれる際は、チケットを受け取るときに同封されている「通行許可証(駐車場利用許可証)」が必ず必要になるようですのでご持参下さい。*我々のように”根性”で駐車場へ入れる場合もあるかも知れませんが、かなり苦労しますのでお勧めできません。

(おそらく・・・ですが、現地で見た限りではチケットの種類によってこの通行許可証が付いているものと付いていないものがあるようですので「Dubai Racing Club」の公式HPでチェックして下さい)

ドバイの競馬シーズンは11月から始まります。2021年の1月からDubai World cup に向けてのレース「Dubai World cup Carnival」が始まりまして、開催されるのは基本的にドバイの週末にあたる”木曜日”です。 詳しい日程は同じくDubai Racing ClubのHPの開催カレンダーでご確認下さい。

♦ドバイワールドカップのチケット: チケットはDubai Racing Clubのホームページから購入出来ます。僕たちが購入した”Genaral Admission/一般入場”のチケットは当日の窓口でも買えますが、その上の「Apron View」や「Premium Seating」などは事前購入をしないといけませんのでお気を付け下さい。

上の入場券以外にも高額な席もありますし、食事などが付いたプラン(1人10万円以上はします)もありますので、お金持ちの方は年に1回の競馬の祭典を、是非とも着飾って頂いてお楽しみ頂ければと思います。

尚、ドバイでは一切のギャンブルは禁止されていますのでメイダン競馬場では”馬券”の販売はありません。*現地の人が楽しむ”当て物”みたいな無料のくじはあります。(素敵な商品などが貰えるそうですが我々のような海外からのビジター客にはこのくじは無縁のようです)

  • ・General Admission ・・・ AED25(日本円で約750円) *2019年の時の料金です。
  • ・APRON VIEW ・・・ まだ料金は発表されていませんが、例年だいたい日本円で13,000~15,000円ほどです。
  • ・PREMIUM SEATING ・・・ こちらも正式な料金は出てませんが、例年だいたい日本円で50,000~53,000円ほどです。

個人的には「Breakfast with The Stars」というプログラムがお勧めです。これは2021年3月27日(土)のドバイワールドカップを見学するチケットではなく、その2日前の3月25日(木)に行われる馬たちの調教を見ながらブッフェスタイルの朝食を楽しむというもの。

馬の調教なので朝5:30スタートのプログラムですが、英語によるインタビューや解説、抽選などもある有意義なものです。

何より、早朝のメイダン競馬場でワールドカップデーに出走する馬を見ながら朝食を食べるという競馬ファンには本当に素敵な内容ですので、早めにドバイに行かれる際はこちらのプログラムを予約してお楽しみ頂ければと思います。*料金はお一人朝食付きで日本円で約1万円(例年の参考料金です)ほどです。

*ご注意:これらの料金は例年のチケット金額を参考にしたものです。旅行会社等を経由して購入された場合には手数料等が必要になると思いますので各自ご確認下さい。

タイトルとURLをコピーしました