【ドバイのベストシーズンはいつ?】

ドバイ

中東に位置するアラブ首長国連邦(ドバイ&アブダビ)の皆さんの思う気候イメージは“いつも暑い”という感じでしょうか?

「夏は50℃超えるんでしょう!?」と思っておられる方も多いと思いますが、実際はそんなことはほんどありません。 でも、僕は7月の下旬頃のドバイで48℃を一度だけ経験したことがあります。正直なところ、この48℃は凄かった・・・。少し風が吹くとそれは熱風で“人間の生きる限界は48℃か”と思ったくらいです。

ドバイの夏の温度は日中のほとんど42℃前後ぐらいが多く、経験上45℃を超えることはそんなに頻繁ではありませんし、この48℃という温度は希ですのでそんなに恐れる必要はないと思います。

しかし、ドバイはなんと言っても“湿度”が高い。夏は常に湿度は90%を超えているようなイメージ。僕は7月のラスベガスで42℃くらいを経験していますが、湿度はまったくと言っていいほど無いので実際に汗はかきません。なので、ラスベガスの42℃とドバイの42℃はまったく肌感では別物です。(ドバイの7月は汗だくです)

*2020年9月末のある1日のドバイの温度表<湿度100%>

じゃ、「夏にドバイに行くのはやめといた方がいいね」と思われるのは少し待って下さい。夏のドバイは行くのに大きなメリットもありますので、季節ごとにご案内をしていきたいと思います。

色々な会社が出版するドバイガイドブックには、しっかりと季節の温度や雨量などがグラフで書かれたりしています。が、僕が思うにドバイの温度はこのグラフと実際の感覚とは若干違うのではないのかなぁ~と感じています。重要なのは肌感だと思いますので、自分なりの感覚的な事も踏まえてドバイのシーズンをお知らせします。 

読んで頂いて、皆さんぞれぞれのベストシーズンを感じ取って下さい。

1月~3月<季節はサイコー!>

過ごしやすい季節かどうかという点で言うと、この季節のドバイは快適で最高のシーズンです。温度的には日中は25℃~30℃くらいでしょうか。日が上がっていない時間帯は15℃~20℃くらいのイメージ。もちろん、ビーチやプールで泳ぐことは可能です。

4WD砂漠デザートサファリで砂漠に行かれる方は、日が落ちた頃からちょっと寒く感じると思います。やはり夜はドバイの街中と砂漠とでは温度は全然違いますね。

一度、アブダビのエミレーツパレス内のレストラン「BBQ Al Qasar」で1月にディナーで利用したことがあります。

BBQ Al Qasarはホテルのビーチサイドのオープンエアーだったので、たまたまその日が寒すぎたのかも知れませんが、肌感的には僕が住む大阪の冬のようでした。

その時は15名くらいで食事をしていましたが、あまりにも全員が寒がるのでレストランのスタッフが膝掛け用の毛布を持ってきてくれたほどです。「さすがアブダビの最高級ホテルのレストランだなぁ~」と思ったと同時に、「膝掛け毛布なんてあるんだぁ・・・」とも思う僕。

まぁ、寒いと感じるのはあくまでも夜の砂漠と風の強い日のごく一部で、本当に朝から夜まで過ごしやすい最高の季節です。

実際にドバイでは多くの国際スポーツ大会をこの最高の季節に開催しています。大坂なおみさんや錦織圭さんが出たこともある「ドバイ デューティーフリーテニス選手権」や海外の一流選手が参加する「ドバイ マラソン」、ゴルフではタイガーウッズも出場したことがある「PGAヨーロッパツアー・ドバイ デザート クラシック」などが2月~3月に行われ、海外からの観戦客と世界中から来る観光客で常にドバイの街は賑やかになります。

ドバイには2020年現在で130軒を超える「5星ホテル」が存在しますが、この期間は1年の中でも宿泊費が一番高くなります。

もちろん、130軒以上もあるので全て満室ということは無いかも知れませんが、日本人が好む人気の5星ホテルなどは“ストップセールス(売切れ)”になることもありますので、早めに予約をされることをお勧め致します。*3星、4星ホテルも沢山ありますが、5星に比べるとキャパシティがないので、5星以外であっても早めに予約をした方がいいと思います。

1月~3月の季節は雨はほとんど降りません。 

もし、運悪く雨が降ったとしても決して悲観しないで下さい。僕は強烈な雨男でドバイでも信じられないくらい雨に遭遇していますが、ドバイに住む人間からは「おまえは本当に運の良いやつだ!おまえはラッキーマン」だぁ!」とすごく褒められます。

一度、ドバイのオフィスで働いているときに急に雨が降り出し、それを見た同僚のインド人は倉庫から傘を持ち出してきて外に出るやいなや、「うわ~い!」と傘を上げたり下げたりして喜んでおりました。

もちろん、雨が好きでない僕は「雨と遊ばんと、はよ働けよ!」と思いましたが、無邪気に笑いながら“ピシャピシャ”と走り回る姿をみて、こういう性格になってみたいもんや・・・と羨ましく思ったのを今も覚えております。

*40℃を超えててもドバイの町は綺麗な花が咲いてます。強い!

4月~6月<ちょっと暑いけどまだまだ大丈夫!>

4月はいわゆる“季節の変わり目”で、思ったより雨が降ります。アーモンドアイなどが出た「ドバイワールドカップ」は3月の最終土曜日に開催するのですが、TVで「開催のその週で雨が降りました」というレポートを何回か見たことがあります。

これも日本に住む皆さんが思うほどの“雨の量”ではありません。“たま~に雨の降る日もありますよ~”のレベル。

だから確率の問題を考えると、わざわざ日本から傘をスーツケースに入れて持って行くまでもないと思います。

温度的には4月で日中は32℃くらいを超えるようになってきて、5月~6月は38℃~42℃くらいになってきます。湿度は80%からひどいときは90%を超えることも。

メガネをかけている僕はこの季節から9月くらいまでは、クーラーの効いている車から降りた瞬間にメガネのレンズが真っ白に曇ります。本当に前が何も見えないくらい曇りますので、メガネの方は慌ててコケないように気をつけて下さい。

トムクルーズ主演のミッションインポッシブル・ゴーストプロトコルの映画の中で、ドバイの町を巨大な「砂嵐」が襲ってえらい状態になっているのを見た方もいるかも知れませんが、砂嵐がおこるのはこの季節の変わり目の4月頃です。 でも、安心して下さい。あんな巨大な砂嵐は見たことがありませんし、遭遇することもないです。

7月~9月<40℃を超えるのは当たり前!でも大丈夫>

この季節はしっかりと状況をお伝えしないといけません。

完全にドバイはホットな状態です。 皆さんがエミレーツ航空を利用すると通常は到着するのが早朝になります。

ガイドが皆さんをお迎えし、車にご案内するのにクーラーの効いた空港から外に出た瞬間に“おっ!”と少し上半身を後ろにそらしながらドバイの暑さを感じられる風景をよく目にします。

皆さんが空港を出た頃の温度は33℃~35℃くらいでしょうか。 この時間でも湿度はかなり高いので、思っている以上に“うっ!”と皆さんなられるようです。

7月の時期に100名くらいの社員旅行で、2年続けて名古屋からエティハド航空を利用してUAEへお越し頂いたグループがあります。 大きなグループですので僕も日本から駆けつけて、いつもこのグループのサポートをしていたのですが、その皆さんは「ある程度はガイドブックを見て暑いのを覚悟してきたけど、思ったよりは大丈夫だった」と口々におっしゃっておられました。

ある人は「最近の名古屋も相当暑いので、思ったよりはそんなに変わらないかもしれない」とも言われてましたが、まぁ実際には結構差はあると思うのですが“意外に大丈夫”と言うことだと思います。

確かにドバイは日中40℃を超えて汗だくで観光買い物をされたりするのですが、ホテルにチェックインした後に部屋に入ってすぐのシャワーはチョー最高です。“生き返る”とはこういうことを言うのか・・・と思い起こす瞬間でもあります。

それと皆さんは部屋に入った時になんともいえない爽快感を感じられると思います。これはドバイのホテルの部屋の温度設定がだいたい20℃以下になっているから。(ひどいときは17℃とか)

いつも僕は部屋に入ってそのクーラーの温度設定を見た瞬間「地球、壊す気かぁ~!」と呟きながら23℃~24℃に修正します。

クールビズが浸透した日本ではクーラーの温度も“26℃~28℃”に設定されている方が多いと思いますので、23℃~24℃でも抵抗があるという方もいるかも知れませんが、ドバイは外がかなりホットな状態ですので26℃ではちょっとつらいと思います。しかし“適温”は人それぞれだとも思いますので脱水症状にならないレベルで皆さん調整をされて下さい。

*夏の暑い日にアラブ人が大好きなレモンミントジュースはサイコーです。

ホテル館内はもちろんのこと、ドバイモールなどのショッピングモール内はガンガンにクーラーが効いています。ドバイ博物館などもそうですが、どこかの建物の中に入れば必ず寒いくらいのクーラーが効いてますので逆に風邪をひいたりして体調を崩されないようにご注意下さい。

*もし、町を歩いていて暑くて身体が限界の時は、道路沿いにある“バス停”の中に入って下さい。めっちゃクーラーが効いていますのですぐに回復すると思います。でも一度中に入ると、快適すぎて外に出る勇気が削がれますのであくまでも身体が限界の時だけに入る方がいいです。

この夏時期にドバイへ行くメリットは「ホテルの安さ」です。 本当にめちゃくちゃ宿泊費用が下がります。 例えば、日本人がよく利用する5星のJWマリオット マーキス ドバイでも7月、8月の季節は1泊2名1室利用の朝食付きでお一人1万円以下で泊まれます。(7,000円とか、8,000円とか)

余談ですが、このJWマリオット マーキスの朝食は「キッチン6」というレストランでのブッフェなのですが、この内容がまた凄い。僕はドバイの色々なホテルに泊まっていて、旅行会社時代には世界中の多くのデラックスホテルを利用していますが、僕個人的な感想になるのですが、その中でもこのキッチン6のブッフェが世界一だと思っています。

このホテルの朝食はビジターで食べると一人5,000円ほどはしますので、それが含まれていてこの宿泊代なら本当に文句なくお勧めです。是非ともご宿泊頂いてキッチン6の朝食を味わって下さい。(部屋もスタンダードで44㎡あって凄く広いです)

*ツインタワーのJWマリオットマーキス ドバイ/ 部屋数はドバイ最大の1602室

ドバイには130軒以上の5星ホテルがあると説明しましたが、5星ホテルの中でも費用は正直ピンキリです。 

そして、その全てのホテルで宿泊費用はかなり安くなっていますので、逆にこの夏時期は3星ホテルや4星ホテルと比べてもあまり料金差がないのも事実です。

ホテルによってはダウンタウンにある4星ホテルの方が5星ホテルより高いということもありますので、この季節にドバイに行かれる方は宿泊サイトなどで、よ~く比較をされた方がいいと思いますので時間をかけてご検討なさってください。

*40℃を超えてもドバイのネコは気にせず寝ています。

10月~12月<日本はすっかり秋。でもドバイはまだちょっと暑い>

ホットな夏が終わり、やや肌感的にはしんどい季節が去った感じです。しかし、10月はまだ日中は暑いときは30℃~35℃ほどになります。 日本から行かれるグループなどはこの10月から11月にかけての利用が多いので、僕もそれに合わせてこの季節によくドバイを訪問しますが、やはり7月、8月と比べると季節感は雲泥の差があるように感じます。

ホテル宿泊代も10月中旬くらいまでは比較的安い期間になりますが、これを超えると少しずつ上がっていく感じです。

11月はこれもドバイでは季節の変わり目になりますので、雨がたまに降ります。僕が訪問した11月に一度”3日間連続で雨”が降ったことがあります。 これは現地の人曰く「おまえはラッキーマン!」の僕でもさすがにビックリしました。(ヘコみました) 

正直、あり得ないとも思ったので、皆さんはあまり雨は気にしなくていいと思いますが、「雨も降ることもあるかも知れない・・・」レベルで覚えて頂ければと思います。*最近のドバイは政府が人工的に雨を降らしたりすることもあります。

1年のシーズンを3ヶ月ごとにわけてご案内をさせて頂きました。

読んで頂ければ分かると思いますが、ドバイは夏だからダメということはありません。実際に7月でもゴルフを楽しまれた方もおられますし、夏の安い時期だからこそ社員旅行などで利用される方々も多く見受けられます。(この季節のドバイは早朝の6時台からスタート出来るゴルフ場もありますし、ゴルフ代も安いです)

ドバイはそれぞれの季節でそれぞれの良さがありますので、皆様の目的に合わせてドバイをお楽しみください。

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