UAE・ドバイ最新情報 その2

ドバイ

前回のブログでは「UAE ドバイの最新情報」ということで、トム・クルーズ主演のミッションインポッシブルの最新作のロケがアブダビでおこなわれたこと、UAEのワクチン接種率、ドバイの火星探査機、ロンドンタクシー、世界一高い観覧車・ドバイアイの5つを紹介しました。

今回は引き続き、UAE・ドバイの最新情報-その2をご紹介させて頂きます。

ドバイ EXPO 2020のパビリオンの体験入館がスタート!

1年延期になった「ドバイ EXPO 2020」が2021年10月01日に開幕します。僕もコロナ禍前の約1年前にドバイEXPO2020のビジターセンターを訪問し、建設途中の各パビリオンを見学しました。

*ビジターセンター内にあるEXPOのジオラマ

見学した1年前の2020年1月下旬時点では各パビリオンの建設は約30~40%くらいの完成だったと思います。その時は「これは本当に間に合うんかいなぁ…」と思ったものですが、コロナウイルスの世界中のパンデミックにより、幸か不幸か1年の延期が決定致しました。

*Dubai EXPO メトロステーションの工事現場
*昨年1月時点でまったくできる気配がなかった…ドバイEXPOの工事現場

建設現場の労働をしているのはほとんどが出稼ぎのインド人の人々たち。 実際にコロナ禍にならなくて通常通りに開幕したとしても、春から夏にかけてさらに大量のインド人労働者を投入してきっと無理やりでも間に合わせたのだろうと思います。

しかし、これは世界的なイベントだからこそ無理やりでも間に合わせるのであって、ドバイ単独のイベントであれば、あの建設途中の経過を見るときっと間に合ってなかったと思いますね。

UAE(アブダビ・ドバイ)はそういう国です。ドバイではありませんが、アブダビにある“アブダビ ルーヴル美術館”でさえ、オープンは当初の予定から2年も遅れました。同じく、2017年にオープン予定だったアブダビの「グッゲンハイム美術館」や安藤忠雄さんが設計した「海洋博物館」はいまだにオープンしていません。

*安藤忠雄さん設計のアブダビ海洋博物館(本当に出来ますか…)

そんな流れの中で、ドバイEXPO2020は1年の延期のおかげ(?)もあって、無事に余裕をもって完成間近のようです。

そこでドバイEXPO2020は公式ホームページにてすでに完成したパビリオンの一部を有料で見学出来ると発表致しました。

予約はすでに1月16日からはじまっており、見学できる期間は「2021年1月26日~2021年4月10日までの約2か月半となっています。

見学できるのは“Terra<The Sustainability>で値段はAED25(約750円)。見学の所要時間は約45分だそうです。予約は入場の2週間前まで可能となっております。

ドバイEXPO2020はThe Sustainability(持続可能)、The Mobility(モビリティ)、The Opportunity(機会)の3つのテーマエリアに分かれていて、近日中に残りの2つのエリアであるThe Mobility Pavilion<Alif>とThe Opportunity Pavilion<Mission possible>が事前に見学が可能になるようです。(期間や値段はまだ発表されていません)

参考までに日本館があるのは「The Opportunity<機会>」エリアで、日本館のテーマは“地球交差点 出会う・共感する・そして動き出す”。

これは「地球的な視野で技術、人、アイデアの出会いを生み、それらを融合させることを掲げるテーマに共感し、地球交差点としての日本が創り出す芸術、文化、テクノロジーを体験します」ということだそうです。

言葉にするとちょっと難しくてさっぱりわかりませんが、百聞は一見に如かず…ですので次回のEXPOは2025年に“大阪”でもありますし、是非とも多くのお客様が日本から「Dubai EXPO 2020」に訪問頂けることを願っております。

ちなみにEXPO開催期間中に各参加国の参加を称えるナショナルデーが催されますが、このたび、日本のナショナルデーとなる「ジャパンデー」が2021年12月11日(土曜)に決定しています。これは2025年の大阪万博2025にもつながるようなイベント等の計画がされているようですの、せっかくですからこの日に合わせてドバイに行かれてもいいかも知れません。

国交断絶になっていたカタールとの関係が回復!

カタールは中東の6か国で形成される“GCC(湾岸協力会議)”の1つで、国交断絶前まではドバイでも多くのカタール人が住んでおり、日本からも多くの旅客がカタール航空を利用してドーハ経由でドバイへ行かれていました。

それが2017年6月にGCCの中心的なサウジアラビアが“カタールがイランと親密な関係”にあり、イスラム過激派を支援しているとして、UAE、バーレーン、エジプトと共にカタールとの国交を断絶し、すべての交通を遮断しました。

それは本当に急遽なもので、国交断絶が発表されてからドバイ政府はドバイに住むカタール人に対して72時間以内に国外退去することを命じたほどです。

嘘か誠かわかりませんが、国交を断絶した以降はドバイの街中で「カタール」のことを人と話したりすると逮捕されるという話も出ました。(実際にこれで逮捕された人はいないと思いますけどね)

当時は多くの日本からドバイへのツアーがカタール航空を利用していましたので、もちろんカタール航空もドバイに入ることが急遽できなくなりましたから、多くの日本の旅行会社は大変な苦労をされたのを覚えております。

2021年1月06日にサウジアラビアのウラーで開催されたGCC(湾岸協力会議)でサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外相は同国を含むアラブ4か国とカタールの間で3年以上にわたり断絶していた国交が完全に回復したと表明しました。

カタールとの国交回復はドバイの旅行業にとっては、コロナ禍において久しぶりに良いニュースだと思います。

これでまた、日本からはカタール航空利用でドーハ経由でドバイまでいけることになると思いますし、何よりカタール航空は”お金持ちの国の航空会社”ということで日本の方もとても気に入られたように思います。それでいて当時はとても航空運賃も安かったと記憶していますので、これはいいことづくめですよね。

*カタール航空はとても人気の航空会社

コロナ禍が収束して多くのお客様が日本からドバイへ行けることになれば、またカタール航空を利用される方が増えるのではないでしょうか。

そりゃ、エミレーツ航空の直行便でいくのが一番楽でいいのだろうと思いますが、旅客にとっては選択肢が増えるということはいいことですよね。

2022年11月にはカタールでは世界的なサッカーの祭典「FIFAワールドカップ」が開催されます。UAEのドバイ&アブダビはサッカーもとても盛んでアブダビのクラブチーム・アルアインには日本の中島選手なども所属しています。

カタールでW杯観戦のあとにドバイへ行くことも可能になると思いますので、多くのサッカーファンが隣国のドバイへお越しいただければさらに嬉しいですね。

今回は2つのUAEに関連する最新情報をご案内致しました。

前にも書きましたが、コロナ禍前まで僕は半年に1回以上はドバイに行っていました。例えば、ドバイに6か月ぶりに行くと、ドバイの街中には必ず新しい“何か”が出来ています。

それは新しいホテルだったり、ショッピングモールやテーマパークだったりで、どんどんとオープンしていきます。そのスピードは世界の中でもドバイはずば抜けているはず。

初めてドバイへ行かれる方はもちろんのことですが、1年以上前にドバイへ行かれたことのあるリピーターの方もドバイの街に度肝を抜かれるのは間違いありません!

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